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第3回社内勉強会 褥瘡【スケール方法・治癒段階に応じた処置方法等】

2008.09.20.15:08

「褥瘡」
-スケール方法・治癒段階に応じた処置方法・体位変換・褥瘡予防マットの選定-

平成20年9月20日@北沢タウンホール

 褥瘡と一言でいっても幅がとても広く、どんな内容にするか迷った挙句に「“スケール・治癒段階に合わせた処置法・体位変換・褥瘡予防マットの選定”を、高齢者・在宅・最新の知識で焦点を絞ってお話いただけますか。」と、焦点とは言えない欲張りな企画者の提案に、すんなり快諾してくださった今回の勉強会の講師は、日本在宅褥瘡瘡傷ケア推進協会の監事でいらっしゃる中條俊夫先生(現世田谷区青葉病院院長)でした。

 まずは、「褥瘡」の「そう」は「傷」キズではなく、全身的病的状態で発生する皮膚病変である。という力の入った言葉から講義がスタートしました。

 前半は褥瘡の病期と一般的な経過と褥瘡の好発部位、そして基礎疾患の割合と栄養(アルブミン)の関係から始まり、DESIGN―Pを使った褥瘡の創アセスメントの仕方を詳細に説明していただきました。

 後半は、主に実践編。 まずは褥瘡を作らない事が基本、ではあるが...色々な条件から出来てしまう褥瘡。出来てしまった褥瘡はどうすればよいのか。

 ポイントは“褥瘡発生初期”。初診時の皮下硬結評価で、褥瘡の経過が決定される、ということ。パッと外見を見るだけでなく、よーくみて必ずさわるのです。そして、硬結の所見により、褥瘡を起こした原因を徹底的に分析し、原因を一つづつ取り除き、状態に合わせた治療を開始する。要するに初期のケア(観察と初期対応)が良ければそれ以上は大きくはならないということです。 しかし、残念ながら初診時皮下硬結より最大瘡腔が大きくなる褥瘡は死の転帰をとる率は85%であるといいます。その数字が語っている現実は「褥瘡は体の内部を見ていることと同じ」と表現されるように、いかにその後の全身状態を良好に保つことが大切であるかを痛感させられました。

 先生が強調されたことは、その回復する力は本来人間自身が持つ治癒力であり、医療者はその手助けをする存在であること。しかし、その「手助け」がどうあるかによって、悪化の途をたどるのか、少しでも健康的な生活が取り戻せるのかも常に念頭に入れておくべき事実である、ということでした。

 200枚以上もの症例写真と、数年に渡るケースをデーター化されたものを「視覚的」に学ぶことで、理解に深みが増し、特に前半で話されたDESIGN(褥瘡の局所評価方法)の部分では、つい目を覆いたくなるような映像も見ることができ、とても印象に残りました。

 治療の部分でも多くのスライドで、状態に合わせた被覆剤や肉芽形成促進剤の使用法と、その利点や難点の実際を見ることができました。 中でも、壊死組織や滲出液の排出を促すため、持続吸引機を使用したドレナージ法には少々驚きの声が...
他には、尿取りパッドに薄くワセリンを塗って瘡に当てることで、瘡の清浄化が図れること(膝や踵などの丸みの大きい部分には母乳パッドを!)。や、二次被覆用粘着透明シートは被覆剤の効果だけではなく、滲出液の粘調度に合わせて、ルレットやパンチを使って孔を開けることで壊死組織の排出も可能となること、という在宅でも出来る処置法を知ることができたのは大変有意義だったのではないででしょうか。

 褥瘡処置は在宅においても、国際的に認められた医療品や医療材料の使用が望ましいと言われますが、実際では、処方やコスト、診療報酬の上の問題で、十分な治療とは言えない現状があります。 しかし、今回の勉強会を通して、褥瘡だけではなく多方面で、今後の在宅医療の発展を望むのと同時に、我々の観察力・技術力を高めて、少しでも多くの在宅医療を選択(余儀なくされた方含め)された方たちが、より安楽にQOLの高い生活が送れるように色々なことを学び続ける必要性を強く感じた勉強会でした。

 同時に中條先生に出会えたことで、在宅担当医とのコミュニケーションがいかに大切かも感慨深い勉強会でもありました。


●参加したスタッフの感想●

・治るまでに非常に時間がかかるということを、改めて確認できた。予防の大切さを実感した。

・褥瘡のアセスメント方法を正確に行うことで、お客様の褥瘡の改善・治療に繋がるのだと実感し、早速現場で役立てていきたいと思います。

・褥瘡の初期評価として触診の意義を学ぶことができ、自分の中での捉え方が大きく変わりました。創の治癒段階を評価しながら、在宅でのケアに活かすことができるよう学ぶことができたと思います。

・その人の持つ”治る力”を引き出していくという考え方に感銘を受けました。

・今までポケットの処置を手術で治された方を見たことがあるが、焦らず処置+自然治癒で治しても良かったではないかと感じた。

・今まで視覚的に評価していた(褥瘡そのものに目がいっていた)が、皮下硬結にも目を向ける必要があると感じた(多数)

・褥瘡の評価スケールで、普段はStage分類しか気にしていなかったので、今後見る機会があれば、DESIGNも意識してみてみようと思いました。

・在宅でのケアは、使用できる医材料が限られていること、またコスト面・介護力の問題もありなかなか治癒までに時間がかかることがあります。しかし、今回の勉強会で学んだ尿とりパッドを使用した方法はそれらの問題をクリアできると考えられるので、やってみたいと思います。(多数)

・中条先生の、長年の研究と実践、症例結果を通しての説明、データ分析や映像が大変分かりやすかった(多数)

・スライドをしようした症例紹介が多く、日数を追って経過が見られ、分かりやすかった(多数)

・セラピストとしては、直接治療に関わることはないのですが、担当しているお客様の状況をイメージすることができ、今後現場で役立てていきたいとおもいました。次の機会があれば、リハビリスタッフとして体位変換の実際や体圧分散について詳しく知りたいです。

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