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第18回社内勉強会「精神障がい者のリカバリに向けた看護の役割」

2011.11.28.11:05

「精神障がい者のリカバリに向けた看護の役割」


平成23年11月19日@品川区中小企業センター


 平成23年11月19日、ソフィアメディ株式会社では、今年度第4回目となる本部主催勉強会を開催いたしました。今回のテーマは、「精神科訪問看護」です。

 7月の社会保障審議会医療部会にて、精神疾患を都道府県の医療計画に新たに追加することが決定されました。がん・脳血管疾患・心疾患・糖尿病の「4疾病」に精神疾患が追加され「5疾病」となります。これはうつ病や認知症を中心に、社会的に増加していることが背景にあります。また、この精神疾患の分野に今まで携わったことのあるスタッフはそれほど多くなく、以前勉強会で取り上げた「小児看護」と同様に苦手意識をもつ者が多いトピックでした。今回はこのテーマを取り上げ、精神疾病へのアプローチ方法を知ることはもちろん、そのハードルを少しでも下げられたらという想いで実施いたしました。

 今回講師としてお招きしたのは、聖路加看護大学、精神看護学教授の萱間真美先生です。大学で教鞭を取るかたわら、その分野でのさまざまな研究や講演、執筆活動に励んでおられます。特に精神科訪問看護においては日本をリードするご立場として、政策にも関わっていらっしゃいます。そんなご多忙の中、今回二つ返事で承諾してくださいました。

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リカバリの概念


 萱間先生がまず示して下さったのは、リカバリ(回復)の概念です。精神に関わる場合、目標を掲げ、それに向けて取り組む方法では、支援者がつぶれてしまうため、その精神疾患を抱えた状態でいかに生きていくか、を考えることが大切との事です。その方ができることに着目し、「自分はダメじゃない」「また何かやってみたい」「誰かとつながっていたい」と少しでも思えるような方向に持っていくことが大切とのことです。

 そのために、行うべきコミュニケーションは、ほめる、同意する、相手と同じ姿勢・動作をする、相手のルールに合わせるなどです。これだけを見ると、決して精神科看護特有のものではなく、良好な対人関係を築く上で普遍的な方法といえます。ちょっとした心がけでできますね。そしてこのようなエンパワーメントはご本人だけでなく、そのご家族にも行う必要があります。ただし、訪問看護の限られた時間の中で両者を行うのは難しいため、時間や日を分ける、または複数名で訪問するなどで行うと良いとのことです。

20111119_2.jpg


アウトリーチによるケア


 アウトリーチによるケアとは、在宅の精神疾患患者を医療や福祉の専門家チームが訪問支援するケアのことです。病院は外に出られる人が訪れる場所です。精神の病気により外出することができなくなった方は、自らそれにかかろうとはしません。そのため、病院で待っているのではなく、在宅に赴いてケアをするという方法です。精神障がい者アウトリーチ推進事業では、精神科医や看護師、作業療法士や精神保健福祉士が中心にチームを結成し、受診を中断している方、受診をしない方、引きこもり状態の方を対象に地域の関係機関と連動してケアをすることが推奨されています。

 実際に、妄想が活発で身体管理も要する統合失調症の方へ、栄養士が関わって配食サービスを開始したり、看護師・精神保健福祉士によってデイケアを導入できたケース、生活保護を受けている統合失調症の方にケースワーカーと病院スタッフが共同で介入を続け、1年半後に訪問看護の導入まで至ったケースなど、さまざまな形の事例が紹介され、そのケアの具体的な方法を教えていただけました。

まとめ


 精神疾患に関わる上でもっとも重要なことは、相手との信頼関係を構築することです。そのためには「相手に合わせる」ことがベースの姿勢です。相手の使う言葉で、相手の見方で、相手の立場を理解してアプローチすることによって好ましい関係を築き、変化を受け入れていただく。そのために看護師自身が生活者として精神障がい者に寄り添っていってほしいとおっしゃっていました。

 今回の勉強会を終え、もっとも多くのスタッフが感想で述べていたことは、「実際にやってみようと思えた」ということでした。経験の少なさから苦手意識を持っていた者も多かった中、具体的なアプローチ方法を示され、また、たくさんの質問にも丁寧にかつ具体的にアドバイスいただいたおかげで、非常に有意義だったと感じたようです。また、「もっと聞きたい」と書く者も多くいました。

まさにエンパワーメント。萱間先生が実をもって示してくださいました。何よりこれが収穫だったのでは?と、個人的には感じました。知識だけでなく、エネルギーもいただいた、そんな勉強会でした。

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