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第7回社内勉強会 褥瘡対策セミナー【ズレ力を取り除く介助技術・ポジショニング】

2009.07.11.20:40

「「褥瘡対策セミナー」
~ズレ力を取り除く介助技術・ポジショニングに関する研修会~

平成21年7月11日@緑ヶ丘文化会館

 平成21年度第2回の勉強会は「褥瘡対策セミナー」でした。元々は福祉用具に関する勉強会を予定していましたが、前年度に行った福祉用具勉強会を引き受けてくださったパナソニック電工エージフリー様のご紹介により、株式会社タイカ様による、福祉用具を用いた褥瘡対策についての勉強会を行いました。今回は、できるだけ大勢のスタッフが実習をベッドにて行えるよう、午前と午後の2回に分けました。

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 今回の講師は株式会社タイカ様(以下タイカ)の甲斐望さんでした。タイカは多機能素材αゲルを開発した企業で、αゲルはアシックスシューズのソールやボールペンのグリップなどに利用されています。みなさんも、卵を高いところからαゲルの上に落としても割れないCMを見た覚えがあるのではないでしょうか。その技術を利用し、タイカでは体圧分散マットレスを開発・提供しており、その一環として体圧分散に関するセミナーを行っています。

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 今回は実習がメインでしたが、最初は資料を用いたレクチャーから始まりました。基本である褥瘡のできる原因とそのアセスメント、そしてレベルに応じたマットレスの選び方の目安が示されました。ただ褥瘡の創の程度だけを診てマットレスを選択するのは不十分であり、褥瘡のステージと、看護・介護ケア要因とを合わせて選ぶ必要があるとのことです。

ズレ力を取り除

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 圧力が皮膚にかかると、そのエネルギーは体内で引っ張り応力、圧縮応力、せん断応力、などの応力が起こります。これらの応力が様々な方向に働いて細胞や血管を損壊し、褥瘡を起こします。また、 ズレの力により発生する深部の組織損傷が大きいと、創腔は皮膚の創口より大きくなり、ポケットを形成し、治りにくくなります。したがって、このズレを取り除くことが褥瘡対策として非常に重要になります。

 そこで、まず実際にベッドをギャッジアップして身体にかかるズレを体感し、その上でどの部分をどのようにして圧力除去すればよいか、実践しました。ベッド上での縦横への移動は、力任せではなく、ひねりや回転力を使って動かします。その際に注意するのは、体重の大部分がかかる肩甲骨部分と仙骨部です。

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 次は、座位時のズレです。椅子に浅く腰掛ける(ずり落ちる)ほど、尾骨部の圧力が高くなり褥瘡が発生しやすくなります。したがって、正しい姿勢に戻すことが重要なのですが、椅子に座った状態の方を動かすのことは、特に体格差があるときは至難の業です。そこで、後方から戻すやり方と、前方からのやり方を教えていただきました。やはりここでもポイントは体重移動とひねりでした。

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ポジショニングピローの使用法

 ズレは主に身体を動かした際に発生するものです。しかし、通常は身体を動かしている時間よりも、動かさないで寝ている時間の方が長いものです。したがって、布団(マットレス)に寝たときに、自分の体重を身体全体に分散すること、つまり体圧分散も重要な要素となります。療養者の体重をいかに広い面積で支えるかがポイントになります。
 では、エアマットを使用すれば良いのかというと、そういうわけでもありません。特に、四肢拘縮、円背の方は、まっすぐ寝ることが難しいため、マットレスと接触する面積が少なく、十分な体圧分散ができません。そこで必要となってくるのがポジショニングです。

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 体圧分散とポジショニングの違いは、体圧分散が一部分の圧力を除去し、他の場所へ圧力を移動させるのに対して、ポジショニングは場所を変えるだけでなく、圧を分散させてリラックスできる姿勢を作るというところにあります。ポジショニングにおいて重要なことは、方向性を決め、クッションを選び、体重が落ちる方向を考えて実施し、ズレの排除を行い、将来又は日々の状態に合わせて変えていくことです。

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  今回は四肢拘縮・円牌の方に対するポジショニングの仕方を実践しました。また、ポジショニングピローは用途によって色々な形がある事、介護保険適応のものとそうでないものがあることを知りました。もう少し多くの種類が保険適応になればよいのですが。

 去年行った褥瘡の勉強会は、病理的見地から、または看護師目線での褥瘡という位置づけが強かったのですが、今回同じ褥瘡でも体の移動やポジショニングとリハビリ寄りの角度から焦点を当てました。そういった複合的・多面的ケアこそが包括的に診る、ということに繋がるのではと感じます。

 最後に、今回講義を引き受けてくださったタイカ様と、研修用として5台のベッドを無料で貸してくださったパナソニック電工エージフリー様に改めて感謝の意を示したいと思います。おかげで充実した勉強会にすることができました。


●参加したスタッフの感想●

・介助技術・ポジショニングともとても分かりやすく、実習が多く実際に検討しながら覚えていくことができてよかったです。すぐに現場で使える内容で充実していました。

・褥瘡予防や対処にエアマットを入れてまず安心という状況にも少しなっていたので、やはり基本はポジショニングに戻って行っていきたい。拘縮の方の筋緊張低下、リラクゼーション効果も改めて見直す機会となりました。

・基本的は部分はとてもわかりやすかったので、お客様に応用できる部分は応用していきたい。

・ズレ力については、以前から気にしていましたが、知らなかった介助方法を知ることができて勉強になりました。

・介助方法によって褥瘡が悪化してしまうということをしっかり意識していこうと思いました。

・本日使用させていただいたポジショニングクッションはとても便利だと思いましたが、経済的理由からレンタルor購入できない人もいると思います。家庭にあるもので代用品など聞けると良かったと思います。

・福祉用具の購入に当たっては、状況によっては使われなくなるという可能性を考慮しなければならないので、より慎重な選定が必要だと思います。そのための知識を補うには、今回のような体感できる研修は効果が高いかと思いました。

・腰の自然な動きを利用して体の位置を上げていくのは、とても参考になりました。ただ、腰の圧迫骨折や腰痛のある人の場合は、この方法は難しいかなと思いました。

・今の日本の余裕のない介護体制で、「自分の身体を守りながらの介護」に視点をおいているスタッフは少ないと思います。国全体での介護に対する認識を、少しでも変化できるよう頑張って生きたいと思います。

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